歯科(口腔)と医科(全身)の垣根を越えて実践していく全人的医療体系を示す!
書籍情報
- 編著 医療法人社団明徳会福岡歯科理事長 福岡博史
- 定価(本体8,000円+税)
- B5判/160頁/図128点・表19点
- ISBN 978-4-906829-26-2
- 発行日 2013年11月10日(第1版)
本書の特長
- 近年、一般医科においても口腔ケアの重要性が叫ばれるようになりました。口腔内細菌と全身疾患との関係、咀嚼機能と老化との関連性など、口腔内環境と全身との関係は、その科学的な調査結果が次々と発表されています。
- 一方、補完代替医療の多くは人間全体を診る全人的医療体系であり、よって統合医療は歯科(口腔)と医科(全身)の垣根を越えて実践していく医療体系でもあります。
- 自然に逆らうことなくエコロジカルな医療を選択していく考えをもとに、著者は「オーラル・エコロジー」という概念を提唱しています。そのためには、局所だけでなくBody、MindそしてSpiritからのアプローチも必要で、代替医療を取り入れた統合医療が必要になります。
- 鍼灸、漢方、マッサージ、リフレクソロジー、アロマセラピー、サプリメント、ホメオパシー等、様々な代替医療を、口腔ケアとともに患者さん一人ひとりへの個別対応としてコーディネートしていくことで、全身の健康〜ヘルシー・エイジングへと導くことができるのです。
- このような統合医療を実践するためには、歯科医師一人ではできません。医師や鍼灸師・マッサージ師その他様々な代替医療の専門家と手を組んでいくことは、患者さんに最適な医療を提供するために必要なことです。
- 本書においても著者の法人専属治療院RIMに所属する田口直人主任マッサージ師と高橋みど里鍼灸師が分担執筆しました。これからの歯科統合医療の連携モデルとしても、本書がお役に立てば幸いです。
目次
- 1章 歯科統合医療とは?
- 1. 歯科における統合医療とは
- 2. 日常歯科臨床に応用している主な代替医療
- 3. 歯科における統合医療の意義
- 2章 日常歯科臨床における東洋医学的療法
- 1. 経皮的低周波ツボ通電法(TEAS:Transcutaneous Electrical Acupuncture-point Stimulation)とは
- 2.TEASの実際
- 3. 足の反射療法(リフレクソロジー)
- 4. 氣圧療法
- 5. 歯科臨床での効果
- 3章 鍼灸の基礎知識、歯科医師と鍼灸師との連携
- 1. 鍼灸の基礎知識
- 2.歯科臨床に応用する主な経絡とツボの取り方
- 3. 歯科臨床における鍼灸治療
- 4. 歯科診療における円皮鍼の応用
- 5. 歯科診療における灸の応用
- 6. 歯科診療における灸頭鍼の応用
- 7. 歯科診療における刺絡の応用
- 8. 歯科臨床に応用している主なツボ
- 4章 個別化医療としてのバイ・ディジタルO-リングテスト Bi-Digital O-Ring Test
- 1. 統合医療の時代に求められるバイ・ディジタルO-リングテスト
- 2. バイ・ディジタルO-リングテストとは
- 3. バイ・ディジタルO-リングテストでわかること
- 4. バイ・ディジタルO-リングテストの正しい方法
- 5. 歯科臨床でのバイ・ディジタルO-リングテストの応用
- 6. 統合医療に、エネルギー医学は必要か?
- 5章 オーラル・エコロジーと歯科統合医療
- 1. オーラル・エコロジーとは
- 2. オーラル・エコロジーと歯科材料
- 3. オーラル・エコロジーと歯周病
- 6章 歯科医師と徒手療法者との連携〜運動学的下顎位を基準とした歯科治療のために〜
- 1. 統合医療的な病気の見方
- 2. テンセグリティ構造
- 3. 咬合と筋骨格系(運動学)アプローチ
- 4. 歯科医師と徒手療法者の連携
- 5. 筋骨格系への理学療法の選択
- 6. 最終的には患者の生活習慣を正すことが必要
- 7. まとめ
- 7章 心身一如のエネルギー医学「ホメオパシー」
- 1. ホメオパシーとは?
- 2. デンタル・ホメオパシー
- 3. ホメオパシーとエビデンス
- 4. ホメオパシーの症例から考える代替医療の意義
- 5. 自然順応型医療へ
- 8章 歯科統合医療と医療サービス
- 1. 歯科の社会的特性と統合医療
- 2. ホスピタリティと医療サービス
- 3. 感動が自発的治癒力を呼び起こす
- 4. 口腔インプラント治療と統合医療
- おわりに〜ヘルシー・エイジングのために
読者対象
全科医師、薬剤師、看護師、医学・薬学・看護学生、一般