他職種との連携から生まれる、プロとしての急性期リハビリがめざすもの、新シリーズ第4号!
書籍情報
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- 監修
- 筑波大学名誉教授 紙屋克子
- 医療法人三和会東鷲宮病院副院長 水原章浩
- 編集者
- NTT東日本関東病院リハビリテーション科部長 稲川利光
- 定価(本体3,600円+税)
- B5判/144頁/2色刷/図129点、表42点
- ISBN 978-4-906829-04-0
- 発行日 2013年1月31日(第1版)
本シリーズの特色
- 高齢者の医療は今日ますます重要課題となっています。しかも医療は医師・看護師・薬剤師・介護士(家族)が個別に成り立つわけではなく、チーム医療が必要です。
- そのような観点から、今、お年寄りの治療・看護・介護のために差し迫っているテーマを挙げ、医師とコメディカル双方の側面から解説します。
- 熟練のプロフェッショナルによる、熟達した、根拠のある確かな内容を学ぶことによって、医療スタッフがプロ意識を持って日々の臨床で実践していける書物を出版します。
監修のことば
医療が進歩した結果、脳卒中や認知症で寝たきりになった高齢者も生命を存続させることが可能になってきました。
いまや世の中は高齢者に対する医療、ケアを真剣に考えるときを迎えたのです。
私は以前から、そういった世の中を見据えて「高齢者〜寝たきりシンドロームからの脱却」といった合言葉を掲げ、高齢者のかかえている問題点、褥瘡、栄養、嚥下、リハビリといった問題にどう対処していったらいいかを論点としたセミナーを開催し、地域で啓蒙活動をしてきました。
高齢の患者さんをどう扱っていくかは、目をそらせてはいけない課題です。
彼らは私たちの社会を築き上げてきた人生の功労者であるという視点を決して忘れずに、しっかりと向き合っていきたいと思っています。
このシリーズが高齢者の医療、看護、介護にあたるスタッフの一助になることを祈念してやみません。
本書の特長
- リハビリテーションとは、人が「再びふさわしい状態になる」ということです。歳をとり、病気になり、障害をもっても、生活を取り戻し、自分らしく生きていくことを目指します。
- プロとしての、疾患に対する知識と治療の技術を身につけ、他職種の力を認め合い、連携をとって、自分の力をいかに発揮するかが臨床の現場では問われます。
- 本書は、治療の先に見えてくる患者さんの「生活」を目指して、プロとしての疾患の理解、看護やリハビリテーションの知識と技術を得ながら、それを連携の力につなげていけることを願って構成しました。
- プロをめざすということから、急性期リハビリテーションの実践的な内容ですが、図表も多く入れ、分かりやすく整理し、一般の診療にあたる病院のスタッフはもちろん、リハビリテーションや看護・介護をめざす学生にも理解でき、広く役立つ内容です。
目次
- Ⅰ章 在宅医療と栄養管理(岡田晋吾)
- Ⅰ章 治療の立場から
- 1. 脳卒中の早期診断・治療(市川靖充)
- 2. 整形外科疾患の急性期治療(梅山剛成)
- 3. 神経難病の早期治療とリハビリテーション(吉澤利弘)
- 4. 痛みの早期治療(安部洋一郎)
- 5. 廃用症候群の予防と対策(稲川利光)
- Ⅱ章 看護・リハビリテーションの立場から
- 1. 脳卒中の急性期看護・リハビリテーション
- Ⓐ 理学療法士の立場から(荒木聡子)
- Ⓑ 作業療法士の立場から(森田将健)
- Ⓒ 言語聴覚士の立場から(新貝尚子)
- Ⓓ 看護師の立場から(前田恵子)
- 2. 整形外科の急性期看護・リハビリテーション
- Ⓐ 理学療法士の立場から(安川生太)
- Ⓑ 作業療法士の立場から(安原佑子)
- Ⓒ 看護師の立場から(小沼由起)
- 3. 神経難病の看護・リハビリテーション
- Ⓐ 理学療法士の立場から(佐々木雄輔)
- Ⓑ 作業療法士の立場から(村木慈)
- Ⓒ 言語聴覚士の立場から(金場理恵)
- Ⓓ 看護師の立場から(山田枝里子)
- 4. 痛みの看護・リハビリテーション
- Ⓐ 理学療法士の立場から(江原弘之・中村祐太)
- Ⓑ 作業療法士の立場から(沖野さやか)
- Ⓒ 看護師の立場から(松浦れい子)
- 5. 廃用症候群の看護・リハビリテーション
- Ⓐ 理学療法士の立場から(竹内新治)
- Ⓑ 作業療法士の立場から(菅原英介)
- Ⓒ 言語聴覚士の立場から(鈴江璃野)
- Ⓓ 看護師の立場から(古村ゆかり)
読者対象
医師(整形外科、脳神経外科、神経内科、リハビリテーション科、ペインクリニック科など)、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、介護士、学生