すぐに役立つ せん妄の対応実践講座

ISBN 978-4-909888-31-0

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在宅・施設入所高齢者のせん妄対応と予防にまで踏み込み、医療関係者・家族必携の書！

書籍情報

  • 編集：
    • 水上勝義（筑波大学大学院 人間総合科学研究科 教授）
    • �眄サ曽察憤緡屠／夕卉鳥褝皺颪燭�せクリニック 理事長）
  • 定価3,960（本体3,600円＋税）
  • A5判／105頁／図15点・表24点
  • ISBN978-4-909888-31-0
  • 発行日：2022年5月10日（第1版）

本書の特長

  • せん妄は高齢者にしばしば生じる症状で、本人はもとより対応する周囲の心身の疲労も大変です。せん妄を理解し、せん妄に対する予防や適切な対応が非常に重要で、専門書が数多く出版され、せん妄の診断や治療に関する啓発が行われてきました。
  • これまでのせん妄対策は入院医療現場における対応に焦点があてられてきましたが、近年地域包括ケアシステムの推進により、疾病を抱えながら在宅で生活する高齢者が増加しています。そこで本書は、在宅や施設入所高齢者のせん妄対応をこれからの対策として重要と考え、専門のエキスパートの先生方に執筆いただくのみならず、多職種連携の在り方や進め方についてもわかりやすく解説しました。
  • せん妄の対策では、なによりその予防が重要で、日常生活の中で実施可能な具体的な予防対応策についても紹介しました。本書は、医師、看護師、薬剤師、介護士、さらには高齢者を在宅で介護するご家族にも参考となります。

目次

  • 第1章　せん妄の基礎知識（病態、認知症とせん妄の鑑別）（水上勝義）
  • 　1. せん妄とは
  • 　2. 認知症とせん妄について
  • 　3. せん妄の種類　過活動型せん妄と低活動型せん妄
  • 　4. せん妄の発症機序　せん妄の3 因子（準備因子、直接因子、促進因子）
  • 　5. 薬剤性せん妄
  • 　6. 対応の原則
  • 第2章　在宅医療現場におけるせん妄の診断（内門大丈）
  • 　1. はじめに
  • 　2. 在宅医療とせん妄
  • 　3. せん妄とは？
  • 　4. せん妄の診断を多職種連携の中でどうすすめていくか
  • 第3章　在宅医療現場におけるせん妄対応実践講座（�眄サ曽察�
  • 　1. 「せん妄」を発見するために
  • 　2. せん妄の原因検索
  • 　3. 認知症・うつ・せん妄（3D：Dementia, Depression, Delirium）の混合状態
  • 　4. 在宅療養におけるせん妄の治療とケア
  • 第4章　プライマリ・ケア医（非専門医）からみたせん妄対応（森川　暢・水谷　肇）
  • 　1. プライマリ・ケア外来でせん妄を疑う
  • 　2. せん妄を疑ったら
  • 　3. せん妄のマネジメント
  • 　4. せん妄への包括的介入
  • 　5. せん妄が落ち着いたら
  • 第5章　せん妄に対する適切な薬剤選択と効果的な頓服使用（井上真一郎）
  • 　1. はじめに
  • 　2. 一般的なせん妄
  • 　3. 頓服薬の使い方
  • 　4. さいごに
  • 第6章　認知症・せん妄対応チームの活動（鷲見幸彦）
  • 　1. はじめに
  • 　2. 病院における認知症・せん妄対応多職種チーム
  • 　3. 具体的な対応
  • 　4. チームを育てる
  • 　5. おわりに
  • 第7章　急性期病院におけるせん妄の予防的管理（小林美亜）
  • 　1. はじめに
  • 　2. せん妄発症予防の取組状況
  • 　3. せん妄発症予防に向けた方策
  • 　4. おわりに
  • 第8章　在宅や高齢者施設におけるせん妄の対応─作業療法士の立場から─（齋藤正洋）
  • 　1. はじめに
  • 　2. 症例報告
  • 　3. 考察
  • 第9章　せん妄患者に対する看護師の関わり（山元智穂）
  • 　1. せん妄の直接因子となる病態を理解し、症状改善を図る
  • 　2. せん妄症状への対応
  • 　3. せん妄の遷延化を予防する環境づくり
  • 第10章　せん妄患者に対する薬剤師の関わり（丸岡弘治）
  • 　1. はじめに
  • 　2. せん妄を来しやすい薬剤（ハイリスク薬）
  • 　3. 特に要注意な薬剤その1：ベンゾジアゼピン系薬剤
  • 　4. 特に要注意な薬剤その2：抗コリン作用を有する薬剤
  • 　5. せん妄予防としての薬剤
  • 　6. 薬剤師の関わりと多職種連携
  • 　7. おわりに
  • 第11章　家族の支援と社会資源の活用（冨井美子）
  • 　1. はじめに
  • 　2. 家族の不安の解消
  • 　3. 在宅での治療
  • 　4. 介護サービスの活用
  • 　5. 医療費および介護費用の負担軽減のための公的制度

読者対象

医師、看護師、薬剤師、介護士、在宅介護家族

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