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最適治療を極める!クローン病
ISBN
978-4-909888-04-4
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患者の病態の理解と最適な治療を極める、好評の「潰瘍性大腸炎」に継ぐ姉妹編!
書籍情報
著者
仲瀬裕志(札幌医科大学医学部消化器内科学講座 教授)
定価(本体3,000円+税)
A5判/80頁/2色刷/図17点・表4点
ISBN978-4-909888-04-4
発行日:2019年7月20日(第1版)
本書の特長
クローン病の内科的治療に関する進歩は著しい。抗TNF-α抗体製剤の登場によって、クローン病治療は変貌をとげた。そして、完全とまではいかないまでもクローン病の病態解明がなされてきた結果、サイトカイン制御を中心としたクローン病の治療開発は進化し続けている。
抗IL-12p40抗体、抗IL-23p19抗体、抗α4β7integrin 抗体、JAK阻害薬など、患者の病態に応じた治療が行える時代に近づいてきた。まさにIBDの世界も、個別医療の時代に突入している。
前著『最適治療を極める! 潰瘍性大腸炎』に継ぐ姉妹編であるが、今回、若い人に親しんでいただくために、クローン病の歴史から取り組んだことで、実は約250年前にすでにクローン病を示唆する報告があったことに気づき、歴史をしらねば前にはすすめないことから、第1章はほぼクローン病の歴史とした。さらに、前著同様に発症機序の部分に力を注いだ。ぜひ、若い人にはこの部分を読んでいただきたい。
また本書は、クローン病の診療現場で使用されている薬剤だけではなく、これから使用が予想される治療に焦点をあてることとした。
疾患の病態を理解し、そして患者をよく診ることこそが、それぞれの患者にとって適切な治療に結び付く。本書を日常診療に大いに役立てていただきたい。
目次
第1章 クローン病概念の成立と歴史的背景
1.クローン病の歴史を知る─クローン病の由来は雑誌の投稿規定のいたずら?
2.論文発表後の歴史
3.第二次世界大戦後の科学的・治療的進歩
4.治療の変遷
第2章 クローン病の病態
1.遺伝的素因:感受性遺伝子の問題
2.環境因子:腸内細菌の役割
3.腸バリア:上皮と自然免疫
4.獲得免疫反応:エフェクター細胞と制御性T細胞
第3章 クローン病の診断
1.潰瘍性大腸炎とクローン病との違いについて
2.クローン病の小腸・大腸内視鏡所見・治療のポイントとは?
3.クローン病の診断基準
第4章 クローン病の治療
1.治療のポイント
2.栄養療法
1)クローン病における栄養障害
2)栄養療法
3.薬剤治療
1)5-ASA製剤について
2)ステロイド剤
3)チオプリン製剤
4)抗TNF-α抗体製剤
5)Ustekinumab
6)Vedolizumab
7)Janus kinase(JAK)inhibitor
読者対象
消化器内科医、消化器外科医、研修医
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