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徹底的に患者に寄り添っためまい診療の最前線!
書籍情報
- 著者 二木・深谷耳鼻咽喉科医院・めまいクリニック 名誉理事長 二木 隆
- 定価(本体5,000円+税)
- B5判/192頁/図224点・表63点
- ISBN978-4-906829-09-5
- 発行日 2016年7月31日(第1版)
推薦のことば
“めまいのパルチザンゲリラが後世に贈る書”
二木先生は自著の出版に熱心で、これまでめまい関連だけで何冊もある。
これまでの本は、かつて大学にいた人らしく目線がやや高いところがあった。
本書の目線は大地のレベルに近いぐらい低いところにある。
東京都江戸川区の下町に近く東葛西という新興住宅地のクリニックを受診する
患者目線から観察し、治療した経験をまとめたものが本著である。
まるでチェ・ゲバラのようなパルチザンゲリラが住民の中に隠れつつ国を変える
革命運動をしたことに似ているところがある。
本書のテーマは大学のめまいの専門家が関心をもたないめまいの死角に
挑戦した成果ともいえる。
東京大学名誉教授 加我君孝先生「推薦のことば」より
本書の特長
- 患者目線からの臨床の最前線であると同時に、常に最新の研究と知見を追究し、めまい・メニエール病をライフワークとして取り組んできた著者の集大成がここに結実!
- 東日本大震災後のめまいの実態を記録した「地震とめまい」など、常に現代と患者に寄り添った医師の臨床と研究の方法とヒントが満載され、これからのめまいの診療と研究に一石を投じる!
- 巻末に、めまい・メニエール病とつき合った医師としての半世紀の歴史と多くの薬の治験の経験などを、興味深い自らのエピソードを交えて語る「メディカル・エッセイ」を収める!
目次
- Chapter 1 めまい 難診断例のいくつか(1)
- Chapter 2 めまい 難診断例のいくつか(2)
- Chapter 3 特有な眼運動を示しためまい症例のいくつか
- Chapter 4 高齢者めまい患者に対するイチョウ葉エキスの効果について
- Chapter 5 診断名変更のめまい難診断例―脊髄小脳変性症―
- Chapter 6 めまい患者におけるシェロン・テストについて
- Chapter 7 後迷路性めまい症例のいくつか
- Chapter 8 イチョウ葉エキス(GBE)による高齢者めまい患者の治療に関するオープン試験
- Chapter 9 頸髄圧痕像を示すめまい患者にみられる下眼瞼向き垂直性眼振(down beat nystagmus, DBN)について
- Chapter 10 梅毒性内耳炎あるいは梅毒性内リンパ水腫について
- Chapter 11 高齢者眩暈症に対する抗血小板薬エクバールⓇ錠の治療効果―ETTおよびOKPの数量化―
- Chapter 12 psycho-somaticな愁訴を有するめまい患者の特徴
- Chapter 13 喫煙とめまい
- Chapter 14 めまいのOD患者における起立負荷前後の眼振並びに心電図の変化について
- Chapter 15 3D-CT(3D AccuitomoⓇ)を用いて計測しためまい患者側頭骨の形態学的特徴について
- Chapter 16 神経内科的な診断を要した「めまい患者」の特徴について
- Chapter 17 めまい発作と血糖値
- Chapter 18 めまい患者の重心動揺計検査に見る頸部カラー固定の影響の観察─体平衡に見る頸部の重要性─
- Chapter 19 メニエール病に対する内リンパ嚢開放術の長期術後観察例
- Chapter 20 地震とめまい〜東日本大震災直後2週間の東京でのアンケート調査とその分析〜
- Chapter 21 気圧とめまい
- Chapter 22 メニエール病に対する中耳加圧療法の2症例(1)
- Chapter 23 メニエール病に対する中耳加圧療法の4症例(2)
- Chapter 24 眼運動記録における眼振電計(ENG)とビデオ眼振計(VNG)の比較
- メディカル・エッセイ
- 論文:原著論文、分担執筆・総論その他、英文論文、治験論文
読者対象
耳鼻咽喉科、脳神経外科、神経内科、内科